Physicl、1000万ドルのシード調達 ロボットのモデルが失敗する場面を作る
Inovia Capitalが主導し、Physiclが1000万ドルのシードラウンドを調達した。同時に1万の3D環境を使う合成データツールStudioを公開した。Studioが出力するのはラベル付きの画像と動画で、最初に効果が出るのはロボットの動作ではなく視覚と世界モデルだ。
Physiclは11月6日、Inovia Capitalが主導し、US Venture Partnersも参加したシードラウンドで1000万ドルを調達し、最初の製品Studioを公開した。研究者がモデルの失敗する状況、たとえば夕日の中で袋に半分隠れたマグカップを説明すると、Studioは実在の3D形状で作った1万の環境と10万のアセットから合う場面を選び、何千通りにも描き分ける。深度、表面法線、セグメンテーションマスク、バウンディングボックス、カメラ姿勢は場面そのものから計算すると同社は説明している。
Studioが今出しているのは知覚のデータだ。描くのは画像と動画で、ロボットの動作や接触力ではない。だから最初に役立つのは「見間違える」モデルになる。Physiclが名前を挙げた唯一の成果もそうだった。実在の部屋を歩き回れる3Dに変えるSpAItialは、Physiclのデータで実在の部屋の再構成誤差を半分以下にした。SpAItialの最高経営責任者Matthias NiessnerはPhysiclのアドバイザーでもある。
TechCrunchによると、最高経営責任者のAlex de Vigan氏はこの10年、nfiniteで小売企業向けに商品や部屋の3Dモデルを作ってきた。Physiclはその仕組みを使い回している。資金はパリとサンフランシスコ・ベイエリアのチームに充てる。Studioは無料のベータ版で、研究チームに少しずつ開放する。
Physiclによると、最初にデータを求めてきたチームにはロボット研究室もあった。そのフィジカルAIの売り文句に欠けているのは、ロボットのチームがStudioの場面で学習する前と後の実環境での成功率を公表することだ。最近のロボットデータへの賭け、たとえばLiberAIのグローブ記録は、動作のほうを狙っていた。
出典 出典確認済み
- #Physicl
- #synthetic data
- #edge cases
- #seed round
- #Inovia Capital
- #world models
この記事を共有
ロボットに関心のある知り合いに送りましょう。
AWSがPhysical AIツールチェーンをOSS公開、NVIDIA連携
2026年10月8日、AWSが合成データ〜SageMaker〜仿真〜エッジ配備をつなぐOSSツールチェーンを発表。Isaac/Cosmosを組み込み。RoboMakerは2025年終了。
LiberAIのLiber-0、グローブ記録1万時間がウェブ動画200万時間を上回る
北京のスタートアップLiberAIが、220万時間超の人の経験で事前学習したロボットモデルLiber-0を公開した。ただ同社の実験が成果の源とするのは自社データグローブで記録したごく一部のデータで、ゼロショット成功率は多段階タスクで10.5%に落ちる。
MOVIN、100億ウォンのシリーズA スーツ不要のモーションキャプチャーをロボット学習データに
韓国のスタートアップMOVINのLiDARモーションキャプチャーは、Boston DynamicsとRAI Instituteがロボットの遠隔操作と学習に使ってきた。IMM Investment主導で100億ウォンのシリーズAを調達したが、顧客基盤はまだエンタメにある。
ニュースレター
Robrief Weekly
重要なロボットニュースを週1回お届け。無料・いつでも解除できます。