ANYbotics、防爆環境向け四足点検ロボ「ANYmal X」の出荷を開始
スイスのANYboticsが、爆発性雰囲気で使える四足歩行の点検ロボットANYmal Xの顧客向け出荷を始めた。最初の納入先にはEquinorとDSM-Firmenichが含まれる。ゾーン1・2のATEX認証を取得済みで、IECEx認証は量産開始後になる。
スイスのANYboticsが、爆発性雰囲気での定期点検向けの四足歩行ロボット「ANYmal X」の顧客向け出荷を始めた。最初の納入先には、EquinorやDSM-Firmenichなど石油・ガス・化学の企業が含まれる。同社はこれを、こうした区域向けに作られた世界初の脚式点検ロボットだとしている。
新しいのは歩き方ではなく防爆認証だ。ANYboticsはすでに脚式点検ロボットを販売しているが、危険区域で使う機器はすべて防爆でなければならず、CEOのPéter Fankhauser氏によれば、最も重要なそうした区域は同社のようなロボットには立ち入れなかった。最初の顧客の名前が出るまでには長い試験期間もあった。2023年以降、BP、Equinor、Shell、PETRONAS、Petrobras、BASF、SLBが早期アクセスプログラムを通じて、陸上・洋上で数百回のミッションでANYmal Xを試してきた。出荷台数や価格は明らかにしていない。
モーターも電池もセンサーも防爆に
固定設備は通常、重い耐圧防爆容器を使うか電気エネルギーを制限して防爆規則を満たす。ANYboticsによれば、脚式ロボットはどちらも使えない。階段を上れるほど軽い機体に高出力モーターと大容量電池を積み、カメラやセンサーを外に出し、自律ドッキングもこなす必要があるからだ。
答えは部品ごとの対策だった。AIコンピューターと点検機器は窒素を充填した密閉チャンバーに収め、非金属シェルで金属部品を絶縁し、導電性の足で接地し、自動遮断装置で温度を監視する。12基の脚アクチュエーターすべてと電池は耐圧防爆ケースに入っている。「ANYmal Xには4年にわたる先駆的なエンジニアリングと10件を超える特許が詰まっている」とFankhauser氏は言う。
ATEXは取得済み、IECExは量産開始後
ANYboticsの製品ページによると、Bureau Veritasがゾーン1・2についてATEXのEU型式試験証明書を発行した。国際規格IECExの証明書には量産ラインの監査が必要で、量産は発売後に始まる。認証には限界もある。対象はガスグループIIBのガス雰囲気で、ゾーン0、爆発性粉じん、水素やアセチレンのようなIICガスは対象外だ。充電と窒素の補充は危険区域の外で行い、1回の充電で3時間以上動く。
ソフトウェアはすでに使われている
ANYmal Xは、ANYboticsの運用プラットフォームShiftを使う点検システムの一部として出荷される。Shiftは点検結果をSAP、横河電機(Yokogawa)、SLBなどのプラント向けソフトと連携させる。最高収益責任者のThierry Obédé氏は「現在、電力・金属・素材の50社超がこのシステムを使い、毎月12万回を超える自律点検を行っている」と話す。
2016年にETH Zurichから独立し、従業員約200人のANYboticsは、ADIPEC 2026でSLBおよびKuwait Oil CompanyとともにANYmal Xと産業用AIスタックを初めて公開する。
出典 出典確認済み
- 1.SiliconANGLE, Oct 27, 2026: ANYbotics begins delivery of legged inspection robot built for explosive atmospheressiliconangle.com
- 2.The Robot Report, Oct 27, 2026: ANYbotics begins delivering ANYmal X legged robot for explosive atmospherestherobotreport.com
- 3.Oilfield Technology, Oct 27, 2026: ANYbotics starts customer deliveries of ANYmal Xoilfieldtechnology.com
- 4.ANYbotics, Oct 27, 2026: ANYmal X - The autonomous inspection robot built for explosive atmospheresanybotics.com
- #inspection
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