ロボットの繰り返し精度とは?
繰り返し精度は、ロボットが同じ指令位置に何度戻っても、どれだけ同じ場所に止まるかを示す指標。±mmで表し、絶対精度とは別物。
更新:
定義
繰り返し精度は、同じ条件で同じ指令姿勢に何度到達させたとき、どれだけ一貫しているかを表す。±0.03 mmなら、到達位置が平均位置から約0.03 mm以内に収まるという意味。その平均位置が指令どおりかどうかは絶対精度の問題。
測り方
標準的な方法はISO 9283。同じ姿勢に何度も(通常30回)動かし、レーザートラッカーなどでツール先端の位置を測る。姿勢繰り返し精度は、各点の中心からの平均距離に標準偏差の3倍を足した値。軌跡繰り返し精度は、点で止まるのではなく経路をたどる動きに同じ考え方を当てはめる。
なぜ重要か
繰り返し精度は、追加のセンサーなしでアームにできる作業を左右する。精密組立、塗布、マシンテンディング、電子部品の作業は厳しい値が必要で、パレタイズはずっと緩くてよい。産業用アームは数百分の1 mmから0.1 mm程度が一般的。アクチュエータのバックラッシや剛性、可搬重量、温度が実際の値に影響し、エンドエフェクタも独自の誤差を加える。
よくある質問
繰り返し精度と絶対精度の違いは?
繰り返し精度は、何度も動いた到達点がどれだけまとまるか。絶対精度は、その到達点が座標で指定した位置にどれだけ近いか。ロボットは一般に絶対精度より繰り返し精度がずっと高く、ティーチングした位置のほうが未校正のCAD座標より確実。
数値が小さいほど良いロボット?
それだけでは決まらない。数値は特定の可搬重量・速度・温度で測られるので条件を確認する。ビジョン誘導やオフラインプログラミングでは絶対精度と校正も同じくらい重要。
ハンドやヒューマノイドも繰り返し精度を示すのはなぜ?
同じ指標を指先やエンドエフェクタに当てはめたもの。軽く柔らかい構造のため、産業用アームより数値はかなり緩いのが普通。
関連記事
ABBがIRB 1700シリーズを発表:可搬6〜12 kg、軌跡繰り返し精度0.03 mm
ABBは上海のCIIFで5機種のIRB 1700を初公開。内部配線のIRB 1700IDも含み、溶接、マシンテンディング、バリ取り、さらにAIサーバーラック組立を狙う。
BYDのヒューマノイド外観特許が公開、正式発表は未定
2026年10月9日、中国知財当局がBYDの「エンボディド知能ロボット」意匠特許を公開。サービス・教育・産業向けの二足デザインだが、正式デビューはまだ。
DH-Robotics、センサー交換可能な13自由度ダイレクトドライブ五指ハンドを発表
735 gのADH-5-13は13の能動自由度、指先触覚、±0.2 mmの繰り返し精度を持ち、ハンドを分解せずにモジュールを交換できる。
SharpaがIROSで3製品:全身電子皮膚ロボット、21自由度の触覚ハンド、触覚データグローブ
Sharpaは、全身に電子皮膚を備えた器用なロボットD01、前世代より約30%小型で21の能動自由度を持つハンドW02、22個のエンコーダを備えた遠隔操作用触覚グローブAE01を発表した。
企業
Newsletter
Robrief Weekly
重要なロボットニュースを週1回お届け。無料・いつでも解除できます。